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なぜ帰るのか?なぜ石の前で手を合わせるのか?

と真顔で聞かれるまで深く考えもしなかった。

 

年齢の割に、節目の行事に帰郷してしまうのは、 

7人家族・三世代同居 の古臭い田舎町に育ったからだと、 

諦めている節もある。

 

祖父が中学に上がる前に亡くなったので、 

 

祖母と一緒に、毎日お経を唱えていた。 

 

当時、唱えすぎて記憶してしまったので、今でも冒頭は諳んじることができる 

田舎には田舎の閉鎖的な習慣があり、デメリットが多すぎて住む場所を換えた。

 ところが、自分自身の核に習慣の一部が残ってると思い知らされると、

なんとも言い難い感情に苛まれる

自分で要るものと要らないものを選別できていないということかもしれない。 

 

物凄く平べったく言語化すると、

「先祖の代から バトンリレーがあって今私がバトンを持っているということ。

 そして私も次につなげていきたいと思っていること。

そういう事を確認する日」と定義しているようだ。 

 

というわけで、手を合わせてきました。

 

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